横浜の日本庭園である「三渓園(さんけいえん)」は、17棟の歴史的建造物と四季折々の花や自然を味わえる場所です。
今回、お月見シーズンに開催される「観月会」(2020年9月30日〜10月4日まで)に行って来ました。
観月会の様子や、秋に楽しめる三渓園の魅力をたっぷりご紹介していきます♪
三渓園とは?
三渓園は、明治時代末から大将時代にかけて製糸・生糸貿易で財をなした横浜の実業家、原三渓が造り上げた日本庭園です。
三渓園の東京ドーム4個分の広大な敷地の中には、国の重要文化財建造物10棟や横浜市指定有形文化財建造物など、全17棟の建造物があります。

原三渓は、製糸業や輸出業で成した私財を美術品の保護、芸術家の育成、関東大震災の復興にあてた偉人です。

秋の三渓園の見所
大池
正門から入ってすぐに見えるのが大池です。
手入れされた松や季節の植物、池を泳ぐ動物とも触れ合える場所です。

秋の見頃、ススキがありました!早速秋らしさを感じます。

彼岸花も色鮮やかに咲いていました!隣にはダイサギが凛と立っていて、かわいらしいです。
何を眺めているのでしょうか。しばらく動く気配はありませんでした!

大池では、カモ、コイ、カメが泳いでました!

動物には売店で販売しているエサをあることができます。
池の側に寄るとコイが口をパクパクさせて寄って来ました!

きれいなピンク色の花が咲いていたのは、サルスベリです。木の幹がつるつるでした。
愛らしく、今の時期のお気に入りの植物です♪

淡いピンク色が可愛らしいツルボもありました!

これから11月末にかけては紅葉が楽しめるようになります!
3・4月には梅・桜、5月にはハナショウブ、7・8月はハスなど、年間を通して見所が満載です。
三渓記念館
園内には、三渓記念館があります。
ここでは原三渓に関する資料や、三渓園の歴史や、収集した美術品などの展示が見られます。
1ヶ月半毎に展示が変わるようで、今の時期は「月」に関する美術品があり、三渓も支持したとする下村観山の絵がありました。
月という題材で絵を見て回るのは、風情があってとても興味深かったです♪

旧矢箆原家住宅 月見飾り
庭園奥にある「旧矢箆原家住宅(やのはらけじゅうたく)」には、お月見の飾りがありました!
細かい設定にほっこりしました!

うさぎも月を見に来ていました♪

休憩スポット
三渓園茶寮 〜手焼きだんご〜
園内には、休憩スポットがいくつかあります。
敷地の中央あたりに位置するのが「三渓園茶寮」です。

ここでの名物は、手焼きだんごです♪かき氷やアイスなどのスイーツも食べられます。

おだんごの種類は豊富で10種類以上ありました!
店内で焼いてくれるだんごは、1本単位(150円〜)で販売しています。

秋のいろどりだんご
季節限定の「秋のいろどりだんご」の販売をしていたので、いただきました!
カボチャ、ずんだ、栗、さつまいもとなっていました♪
手作りでもちもちと柔らかいだんごは絶品です!これ一本で秋を満喫できました。
お茶はセルフサービスで飲めるようになっています。

待春軒 〜三溪麺〜
三渓麺(さんけいそば)が名物の「待春軒」があります。

三渓が考案したとされる「三渓麺」や、なめこあかけ、きつね、たぬきのそば・うどんの販売がや、おでん、甘酒と言った体が温まりそうな食べ物、おしるこ、あんみつと言った甘味が揃っています!

観月会限定で提供される「月見そば・うどん」もありました!

三溪麺とは、特別にうった細いうどんで汁なしで独特です。
麺の上の具は、筍・椎茸・豚挽肉・ネギを醤油ベースで煮込んだもので、トッピングは錦糸卵・ハム・絹さやとなっています。

店内では、アルコールやコーヒーなどの販売もしていますので、ちょっとした休憩にもぴったりです。

待春軒は、店内外に席があります。窓際の席からは庭園も眺めることができました!

月見うどん
今回、限定の「月見うどん」を注文しました!
蕎麦に、卵・かまぼこ・わかめ・ネギをトッピングしされていました。
お出しがきいた関東風のつゆで、甘さは控えめの優しいお味でした!

三溪麺(さんけいそば)
友人は三溪麺を注文していました!
うどんを細く切って少量の油で炒めた麺で、具がたっぷり乗っていました♪

月影の茶屋
無料で休めるスポットもあります。園内は広いので、小まめに休憩をとっても良いかもしれません。

観月会とは?
観月会は、お月見の期間中に三重塔をはじめ歴史的建造物がライトアップされ、演奏会を無料で楽しむことができる催事です。
2020年は9/30(水)〜10/4(日)の開催で、夜20:30まで楽しむことができます。
ライトアップされる名所
旧燈明寺三重塔
京都・燈明寺から移設された三重の塔は、三渓園の中心で高台にありシンボルとなってます。
関東地方にある木造の塔で最古で、国の重要文化財です。
大池に反射する三重塔も風情がありました。

蓮華院
三溪構想による茶室である「蓮華院」は、竹で囲われており、神秘的でした。
原家が私庭として使用していたエリアである内苑の端に位置し、落ち着いた雰囲気がでています。

御門
江戸時代に京都東山の西片にあった薬医門が、大正時代に移築された「御門(ごもん)」。
横浜市指定有形文化財もライトアップされていました!

演奏会 旧燈明寺本堂
観月会では、日ごとに変わる演奏会を楽しめます。今回10/2(土)に来訪しました。
「2本の古典フルートと弦楽器で味わう『バロック〜古典の音楽』」を鑑賞できました!
ライトアップされた「旧燈明寺本堂」を舞台に、4人の演奏者が弦楽器を演奏していました。
優しい音色で、秋の涼しくなってきた夜にぴったりで素敵でした。
園内での鑑賞は、虫の鳴き声も相まって優雅なひとときとなりました。

施設情報
■営業時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)
※観月会は、2020年9月30日(水)〜10月4日(日)まで開催。18:00〜20:30まで
■住所:横浜市中区本牧三之谷58−1
■休園日:12/29〜12/31
■入園料:大人700円、子供100円
交通アクセス
横浜市営バス(横浜駅・桜木町・元町・中華街駅から)の場合
・横浜駅東口バスターミナル2番のりば、市営バス8・148系統「横浜駅前」乗車35分、「三渓園入口」下車徒歩5分
・桜木町駅バスターミナル2番のりば、市営バス8・148系統「桜木町駅前」乗車25分、「三渓園入口」下車徒歩5分
・元町・中華街駅4番出口、市営バス8・148系統「山下町」乗車15分、「三渓園入口」下車徒歩5分
横浜市営バス(根岸駅から)の場合
・根岸駅1番のりば、市営バス58・99・101系統「根岸駅」乗車10分、「本牧」下車徒歩10分
車の場合
・首都高速・湾岸線(ベイブリッジ経由)、本牧ふ頭出口から約5分
・首都高速・狩場線(石川町JCT経由)、新山下出口から約10分
・首都高速・湾岸線三渓園出口(横須賀方面からのみ利用可)から約5分
まとめ
三渓園は、歴史的建造物と日本庭園を楽しめるとっても優雅な場所で、観光にもおすすめです。
四季折々の自然やイベントも魅力的です!また季節毎に変わる様子をご紹介していきたいと思います。